企業のIT環境がクラウド化・リモート化する中、セキュリティ対策も大きく進化しています。従来の「境界防御」モデルでは対応しきれない脅威が増す今、「ゼロトラストセキュリティ」モデルが注目されています。
そのゼロトラストの実現において重要なのが、IDaaS(Identity as a Service)とSASE(Secure Access Service Edge)の連携です。
SingleIDとCheck Point Harmony SASEの組み合わせによって、より強固で柔軟なセキュリティ基盤を構築することが可能になります。
IDaaS「SingleID」でアイデンティティを一元管理
SingleIDは、クラウド型IDaaSソリューションです。シングルサインオン(SSO)機能により、Microsoft 365 や Google Workspace、各種SaaSなど複数のクラウドサービスへ一度の認証でアクセス可能になります。
加えて、クラウドRADIUS、クラウドLDAPやプライベートPKIなど、アクセス制御を細かく設定できる点が大きな特長です。これにより、「正しいユーザーが正しい環境からアクセスしているか」を厳密に判定できるため、ゼロトラストの前提条件である「常に疑って検証する」という考え方を体現できます。
ネットワーク境界を守るCheck Point Harmony SASE
一方、Check Point Harmony SASEは、ユーザー・デバイス・場所を問わず、全通信をリアルタイムに脅威検査・制御・可視化するクラウド型ネットワークセキュリティサービスです。
SASEでは、SWG(Secure Web Gateway)、CASB(Cloud Access Security Broker)、ZTNA(Zero Trust Network Access)、SD-WANなどの機能を統合的に提供。ローカル環境とクラウドサービス間のトラフィックも安全に管理可能です。
Harmony SASEを利用することで、どこにいても企業ポリシーを反映したセキュアなネットワーク接続が実現します。
IDaaS × SASE = 真のゼロトラスト
単独でもそれぞれ高いセキュリティ効果を発揮するSingleIDとHarmony SASEですが、これらを連携させることで、「アイデンティティ」と「ネットワーク」の両面からの多層的な保護が可能になります。
SASEは「SASEへの認証」はコントロールできますが、SASEより先にあるクラウドサービスやディレクトリへの認証を管理することはできません。
このため、認証情報を集中管理してクラウドサービスやディレクトリへの安全な認証を支援する「IDP(IDentity Provider)」が必要となります。
たとえば、
- SingleIDでユーザー認証・アクセス制御
- Harmony SASEで通信内容やアクセス先をリアルタイムに検査・制御
という形で、「誰が、どこから、何に、どのようにアクセスしているか」を完全に把握できます。
これにより、不審なログインや不正通信が発生した際も迅速に遮断・対応が可能になり、セキュリティインシデントのリスクを大幅に低減できます。
まとめ:中小企業こそIDaaSとSASEの連携を
ゼロトラストセキュリティは、大企業だけでなく中小企業にとっても極めて重要です。クラウドサービスを積極的に活用している企業ほど、IDとネットワークのセキュリティが脆弱になりやすいためです。
SingleIDとCheck Point Harmony SASEを組み合わせれば、シンプルかつ効果的にゼロトラスト環境を構築することが可能です。
今こそ、アイデンティティとネットワークを一体で守る「次世代セキュリティ対策」に取り組みませんか?
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