Nextcloudは、企業や個人が利用できるオープンソースソフトウェアのオンラインストレージおよびファイル共有ソフトウェアです。
自社サーバーにインストールしてオンプレミス環境で運用することも、レンタルサーバーやVPSにインストールしてクラウド環境で利用することも可能です。インストール方法はOSや環境によって異なりますが、Webブラウザからアクセスしたり、専用アプリケーションをインストールして使用します。DropboxやGoogle Driveのようなクラウドサービスと同様の機能に加え、プラグインによる機能拡張なども利用可能です。
自社サーバーにインストールして使用することで、データのセキュリティを確保し、独自のポリシーで運用できます。
DropboxやGoogle Drive、Nextcloudなどのサービスは物理的な距離を超えてデータを共有できる大変便利な仕組みです。
しかし、NextcloudをレンタルサーバーやVPSにインストールしてクラウド環境で利用する場合、データはインターネット上に存在し、ログイン情報の流出等のインシデント発生により会社の資産である大切なデータを漏えい等の危機に晒してしまうことになるため、管理上の課題が存在していました。

Nextcloudのシングルサインオン(SSO)は、セキュリティと利便性を両立させるための重要な機能です。SSOを導入することで、ユーザーは一度認証を行うだけで、複数のブラウザや端末からアクセスできるようになります。これにより、パスワードの使い回しを防ぎ、セキュリティリスクを軽減できます。
SingleIDのSAML認証とNextcloudを連携することにより、Nextcloudのユーザー自動生成(JITプロビジョニング)から、シングルサインオンまでを全て行えるため、ユーザーと管理者の利便性を損なうことなくセキュリティを飛躍的に向上させることができます。
また、ユーザー(利用者)が退職等によりNextcloudを利用しなくなる場合でも、SingleIDのユーザーを削除するだけでNextcloudにログインができなくなり、管理の手間もありません。
※退職者(ユーザー)が無償で個人のDropboxアカウントを利用していたため、退職と同時にデータを取り戻せない…等のトラブルが発生することもありません。
【2025年8月現在 弊社にて連携確認】
Nextcloud HUB(31.0.7)
SSOとSAML認証 プラグイン (SSO & SAML authentication) バージョン6.6.0
※さらにセキュリティを向上させるため、上に提示の図内「ダイレクトログイン」(通常のアカウントとパスワードによるログイン)ボタンを非表示にすることもできます。
参考(NextcloudとDropboxとの比較)
NextcloudとDropboxは、どちらもファイルの同期・共有を目的としたクラウドストレージソリューションですが、設計思想・運用方法・主なターゲット層が異なります。以下に両者のメリット・デメリットを比較します。
メリット・デメリット表 | Nextcloud | Dropbox |
---|---|---|
導入形態 | セルフホスト | クラウドSaaS |
コスト | 自己ホスティングで無料も可 | 月額制(有料) |
データの所有権 | 自社保有 | Dropbox社管理 |
カスタマイズ性 | 高い | 低い |
導入難易度 | 高い(サーバー構築) | 低い(登録だけ) |
サポート体制 | 有償オプションあり | 充実(有料プラン) |
拡張性 | 豊富なアプリで機能追加可 | 限定的 |
特記 | ※個人アカウント(無料)で運用されていた場合、データを取り戻せない等のトラブルが発生する場合があります |
SingleIDのご相談なら、ぜひお問い合わせください。