ウォッチガードの新しいVPNゲートウェイ Firebox NV5 使い方の勘どころ

WatchGuard UTM(統合脅威管理)

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社より、VPNゲートウェイアプライアンス「Firebox NV5」が新たにリリースされました。

Firebox NV5は分散型のセキュアなVPNトラフィック向けのソリューションで、エンタープライズクラスのSD-WAN機能も備えているうえに、WatchGuard Cloudにも対応しています。

ですが、あくまでもVPNゲートウェイに特化したアプライアンスであるため、使い方の勘どころを押さえる必要があります。


今回は弊社Emissionがお勧めする使い方をご紹介いたします。

VPNでWatchGuard製品を利用する際の例示的な構成 WatchGuard Firebox NV5
  • 本社
    通常、本社には多量PCオンプレミスのサーバーなどが存在しますので、デバイスの数量によってFireboxのサイジングを計ります。一般的にはM290クラス以上の機器の導入が必要な場合も多くあります。
  • 支店
    一定量PC複合機などが想定されます。こちらもデバイスの数量によってサイジングが必要ですが、今回はこちらの拠点にNV5の導入を想定しました。
  • 倉庫など
    倉庫では通常大量のPCなどは存在せず、ハンドデバイスなどの使用が想定されます。こちらの拠点にもNV5の導入を想定しています。

支店や倉庫からは、本社のオンプレミスサーバーへの通信が想定されます。
さらには、外部インターネットへの通信も想定されますが、この部分に必要なセキュリティを確保した通信は本社WatchGuard Fireboxに任せてしまうことにより、支店と倉庫のUTMライセンス分のコストを下げることが今回の主目的です。
つまり、他拠点へのUTM導入のコストを下げることができ、中小企業でのUTM・セキュリティ導入ハードルを下げることができます。

なお、NV5の導入によりセキュリティは本社の赤箱(WatchGuard)に任せることになりますが、NV5自体の管理をWatchGuard Cloudでできてしまうため、統合した環境での一元管理が可能となります。

御社でも是非ご検討ください。お問い合わせお待ちしております。

知っておきたいUTM・セキュリティスイッチとアンチウイルスソフトの違い

知っておきたいUTM・セキュリティスイッチとアンチウイルスソフトの違い

ネットワーク全体を多様な脅威から守るためには、エンドポイント(PC、モバイル等)対策としてのアンチウイルスソフトだけでは不十分です。

社内ネットワークへのマルウエアの侵入や社外への情報漏洩を防ぐ「出入口対策」と、社内ネットワークに侵入してしまった未知の脅威に対して拡散を抑制する「内部対策」の両方を講じた多層多角的な防御体制が必要です。

「出入口対策」としては「UTM」(統合脅威管理)が効果的であり、「内部対策」として有効な「セキュリティスイッチ」を組み合わせて導入することで、セキュリティ体制をより強固に構築することが可能です。

UTMセキュリティスイッチアンチウイルスソフト
ウイルス/マルウェアの侵入対策(インターネット経由)×
スパムメール×
フィッシング/有害サイト(Webフィルタリング)×
ファイアウォール××
不正侵入 検知/防止××
C&Cサーバー通信対策××
ウイルス/マルウェアの拡散防止(社内ネットワーク経由)××
LAN内の有害トラフィック攻撃××
LAN内の通信盗聴××
ループ 検知/遮断××
ウイルス/マルウェア感染(ファイル経由)××
ウイルス/マルウェア感染(USB経由)××
ウイルス/マルウェア感染(公衆Wi-Fi利用時)××

弊社取扱のUTM

弊社取扱のセキュリティスイッチ

弊社取扱のアンチウイルスソフト

PC Matic(アンチウイルスEDR)

PC Matic(アンチウイルス ピーシーマティック)


自社はどこから着手すればよいかというご質問に対しては、各社さまいろいろな構想もおありかと思います。
自社にはどれが最も良いサービスなのか迷ったら、弊社までお問い合わせください。

WatchGuard UTM 導入事例(ユースケース)

WatchGuard UTM(統合脅威管理)

当社での主なWatchGuard UTMの導入・設置事例をご紹介します。

2月下旬から3月にかけて、マルウェアEmotetが急速に拡大しているそうです。

JPCERT/CCでは、2021年11月後半より活動の再開が確認されているマルウェアEmotetの感染に関して相談を多数受けています。特に2022年2月の第一週よりEmotetの感染が急速に拡大していることを確認しています。

https://www.jpcert.or.jp/at/2022/at220006.html

当社でも、WatchGuard社のUTMを販売・レンタル、設置取付からアフターフォローまで行っています。
一般的にUTM取付提案が来ると、ブリッジモード・透過モードなどと言われる次の形で取付になります。

ブリッジモードでのUTM設置パターン。ONU利用の場合
ブリッジモードでのUTM設置パターン。ONU利用の場合
ブリッジモードでのUTM設置パターン。ホームゲートウェイ利用の場合
ブリッジモードでのUTM設置パターン。ホームゲートウェイ利用の場合

図を見るとイメージ分かりやすいかと思いますが、ONUやホームゲートウェイの下にルーターがあり、その下にUTMがある形になります。現場によっては、こちらのパターンで設置する事もありますが、当社では下記の設置方法を行う事が多いです。

ルーターモードでのUTM設置パターン。ONU利用の場合。
ルーターモードでのUTM設置パターン。ONU利用の場合。
ルーターモードでのUTM設置パターン。ホームゲートウェイの場合。
ルーターモードでのUTM設置パターン。ホームゲートウェイの場合。

ルーターモードでの設置時は、当社から死活管理(インターネットに繋がっているかどうかの管理)も標準で行うので、こちらの設置モードがオススメになります。