Emotet攻撃メールにご注意!【2023年3月】

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2022年11月上旬頃より、Emotetの攻撃メールの配信が観測されない状態が続いていましたが、2023年3月7日から #Emotet 攻撃メールの再開が確認されています。
攻撃の手口は従来から大きくは変わりませんが、メールに添付されたZIPファイル内に500MBを超えるWord文書ファイルが含まれているものが新たに確認されました。

2022年11月上旬頃より、Emotetの攻撃メールの配信が観測されない状態が続いていましたが、2023年3月7日から再開されたことを観測しました。

これは攻撃に使用するファイルのサイズを大きくすることでセキュリティソフトなどの検知を回避する目的があると考えられます。すでに国内企業・組織にも着信している可能性が考えられますので「不審なメールの添付ファイルを開かない」などの基本的な対策を実践してください。

Emotetは、情報の窃取に加え、更に他のウイルスへの感染のために悪用されるウイルスであり、悪意のある者によって、不正なメール(攻撃メール)に添付される等して、感染の拡大が試みられています。
Emotetへの感染を狙う攻撃メールの中には、正規のメールへの返信を装う手口が使われている場合があります。これは、攻撃対象者(攻撃メールの受信者)が過去にメールのやり取りをしたことのある、実在の相手の氏名、メールアドレス、メールの内容等の一部が流用された、あたかもその相手からの返信メールであるかのように見える攻撃メールです。
このようなメールは、Emotetに感染してしまった組織から窃取された、正規のメール文面やメールアドレス等の情報が使われていると考えられます。すなわち、Emotetへの感染被害による情報窃取が、他者に対する新たな攻撃メールの材料とされてしまう悪循環が発生しているおそれがあります。

Emotet(エモテット)と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて
https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2022/1202.html

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共有データ領域への適切なアクセス権限付与と運用

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こちらの記事について、物騒な傷害事件としての側面は本稿では取り扱いしませんが、故意にコンピューター内のデータを消去してしまうという行為について、刑事・民事の両面からとりあげてみたいと思います。

マスク指導に不服でデータ削除 低評価なら「刺す」 市職員を免職

「マスク指導でもめましたよね。納得できず削除しました」
「(人事評価は) 自分は 標準だと思うがそれより低かった場合は、包丁をもって脅したり、刺したりすることを考えている」
https://www.asahi.com/articles/ASR315FGWR31UJHB00J.html

まず、刑事事件として扱分ける可能性についてですが、過去の判例から、故意に削除した場合、電子計算機損壊等業務妨害罪(刑法243条の2)に該当し、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられることがありそうです。

次に、民事上の責任についてですが、故意又は過失によりデータを消去し業務上の損害が発生した場合、民法709条に基づき、その損害の賠償を請求することができます。
おそらく、データを再入力するための人件費や、データの再構築に要する費用は損害と言えます。
またそれ以外にデータ消去により休業を余儀なくされたのであれば、過去数ケ月分の収入を基に休業期間の得られたであろう利益・収益を損害として請求されることになります。

事業継続(IT-BCP対策)のためにも重要かつ企業の大切な資産であるデータ(各種情報)と、大切な社員を犯罪者にしないためにも、共有データ領域への適切な権限運用(閲覧・書き込み・削除)を実施することも、企業の重要な責務です。